職務経歴書の書き方講座
そもそも職務経歴書は何のために必要なのか
職務経歴書作成の前に知っておくべきこと
最初に行うべきことは2つあります。
- 職務経歴書のフォーマットを考えること。
- 職務経歴のピックアップ→スキルと強みの抽出→アピールポイントの列挙のプロセスを踏むこと
まず、一つ目のフォーマットです。
- 職務経歴(過去から現在)
- 資格など
と言った一般的な職務経歴書の書き方になっています。
これはNGです。
「自己PR 」が目的なのですが、全くアピールされていません。
読んでいる方は退屈です。
まず自己PRを最初に持って来るのが正解です。
- 自己PR
- 職務経歴(現在から過去)
- 資格など
という順番になります。
形を変えるだけでも、他の人より一歩抜きん出ることができます。
自己PRをどう書くか
ここで言う自己PRとは、曖昧なキャッチフレーズ的なものではありません。
これまでの業績に裏打ちされる「成果再現性」を読み手に確信させる強みのことです。
強みとは計量化できないソフトスキルのことを意味しています。
例えば
「コミュニケーションが得意」
という方がよくいらっしゃいますが、それはどう証明するのでしょうか?
曖昧なことを言っても人事は評価しません。
では、どうやって証明しましょうか?
次のような進め方で自己PRを整理します。
- 状況…組織や職務分担など、一般的な背景・課題は何だったか
- ミッション...その時任せられたタスクはなにか
- アクション...自らとった行動はどうか
- 結果...その結果どうなったか
- 私は法人向けの営業で担当地域が変わったが、売上が芳しくなく、顧客とも関係が思わしくなかった
- 私のミッションは、売上で前年比20%増を達成することだった
- 私は、まず顧客を知ることから始めた。そこで、顧客が私達の商品についての知識が圧倒的に足りないことに気づいた。それで、当社の商品の価値を説明し、顧客と当社の経営陣とのつながりを作る説明会を企画した。その後、丁寧に顧客を訪問し、感想を聞いて回った。
- その結果、売上が前年比25%増となった。
→すなわち、私の強みは
- 現状分析
- 行動志向
- 顧客優先の営業
です。ここまで言えて自己PRとなるのです。
当所のレジュメサービスでは、自己PRの作りこみを徹底的に行います。
メールのやり取りで深堀りしていきます。
職務経歴の記入のコツ
まず、一番大切なのは、現在から過去に記入していくことです。
何度も申しますが、人事が知りたいのは、直近の業績と成果再現性です。
過去から現在の時系列で書くのは絶対にやめてください。
カバーレターで差をつける
「カバーレターは必要ですか?」という質問を受けることがあありますが、必須です。
人事は応募者から送られてきた資料を全部コピーして、関係者に配布します。
ここでのポイントは「個別化」です。
- 貴社のファンであることをアピール
- 貴社の最近の動向を理解していることをアピール
- 自分が貴社の課題解決に貢献できることをアピール
です。
まずはホームページを見てください。
上場企業であれば、IR・投資情報から有価証券報告書を確認します。
あるいは中期経営計画が出ています。そこからキーワードを拾ってきます。
このご時世ですと、
- グローバル化
- 業務効率化・利益率の向上
- 新規ビジネスモデルの立ち上げ
などが一般的なキーワードです。
自分で拾ったキーワードに、自らの成果再現性をどれだけアピールできるかがポイントです。
ぜひ、シミュレーションしてみてください。